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歯周病治療
エムドゲインを応用した歯肉移植・根面被覆
BEFORE
AFTER
治療内容 歯の根の部分は歯肉によって覆われていますが、その本来歯肉の位置より、歯肉が下がってしまうことがあります。これを歯肉退縮といい、原因は歯肉が薄いこと、歯を磨く力が強すぎること、であるとされています。
写真の患者様は歯肉退縮としては軽度ですが、予防の意味をこめて治療をお勧めいたしました。上顎の内側の歯肉を移植し、歯肉を引き上げて本来の歯肉を回復させる根面被覆処置を行っています。
1年後も歯肉が厚く安定しており、歯肉退縮を防げていることが分かります。
近年の追跡調査によって、一度下がった歯肉は、さらに下がり、歯根が露出して歯が長くなっていくことが分かっています。そのようにして露出した歯根は歯ブラシによって削れていき、知覚過敏になってしまうこともあります。この負のループを食い止めるために、上顎の内側の歯肉を移植し、本来の歯肉を回復させる処置が有効です。治療期間・治療回数 施術1日 (フォローアップ 1ヶ月) 1回
治療費用 ¥88,000 (税込) リスク・副作用 疼痛、腫脹、術後出血、歯根が完全に覆えないことがある、歯根露出が治療前より悪化することがある -
歯周病治療
エムドゲインと骨補填材を用いた歯周組織再生療法
BEFORE
AFTER
治療内容 当院で長年メンテナンスを受けられていた患者様ですが、上顎の一番奥の歯に8mmの深いポケットが残存していました。真面目にメンテナンスに通っていただいたため、悪化は食い止められていましたが、より積極的な治療を行い、ポケットを浅くすることをご提案させていただきました。歯肉をめくったところ、歯周病のリスクになる形態異常が見つかりました。修正を行ったうえで骨補填材を適応し歯の周囲の骨の再生を目指しました。エムドゲインという歯の周りの組織を再生させる薬を使っており、薬の効果で炎症を抑え込みますので、術翌日から痛みをほぼ感じずに過ごせていただけました。歯周ポケットは8mmから、正常値の3mmまで回復しました。
このようにメンテナンス期間中もただ洗うだけではなく、リスクを評価し適切な治療を提案いたします。治療期間・治療回数 施術治療1日(フォローアップ 4ヶ月) 1回
治療費用 ¥13,2000 (税込) リスク・副作用 腫脹、疼痛、術後感染、知覚過敏、歯の動揺の増加 歯の間にものが詰まるようになる
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歯周病治療
フラップ手術(オープン・フラップ・デブライドメント)
BEFORE
AFTER
治療内容 上顎前歯に6mmを超える歯周ポケットあった歯周病の患者様です。5mm以上の歯周組織の破壊があると、歯周病の進行度4段階中のステージ3とされています。
歯周病を止めるためには歯の表面の細菌の塊(細菌性プラーク)を掃除する必要があります。歯肉を開くと、血を吸って黒くなった歯石があり、細菌が出す毒素と免疫反応で骨が溶けています。原因となる汚染物を除去し、縫合しています。見た目の割に術後の痛みが少ないのが、この処置の特徴です。
処置部位は6mmを超える深いポケットが多く存在しましたが、1年後、全て健全な深さの3mmになっており、進行を止め、歯周病のコントロールができています。
汚れを取り除くことができれば、基本的に歯周病は止まります。そのため、歯肉の下の根の清掃ができるかが、治療の成功を左右します。いわゆるクリーニングのみでは、5mmを超えたポケットを持つ歯の清掃成功率は10%以下とされており、このような外科処置が必要になる場合が多いです。治療期間・治療回数 施術1日 (フォローアップ 1ヶ月) 1回
治療費用 保険治療の価格に準ずる リスク・副作用 治癒不全、歯の動揺、知覚過敏、歯肉退縮
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歯周病治療
エムドゲインと骨補填材を用いた歯周組織再生療法
BEFORE
AFTER
治療内容 右上の1番前の歯(右側上顎中切歯)のポケットが深く、歯肉から膿が出ていました。少しでも可能性があれば歯を残したい、とご希望されましたので歯周組織再生療法を計画しました。歯周病による骨破壊と判断し、根の表面を清掃し細菌による汚染を除きました。骨の再生を行うために、エムドゲイン、骨補填材を設置しています。前歯ですので、見た目が悪くならないように生体材料の選択をしています。術後1月で上顎中切歯の歯肉が周囲と同じピンク色になり、炎症が落ち着いているのがわかります。半年後、歯周ポケットは健全とされる3mmになりました。
深いポケットはメンテナンスだけでは治癒せず、外科治療を行わないと歯周病をコントロールできない場合があります。今回のように歯周病で根の先まで骨が溶けているような場合には、外科治療をおこなって初めて保存できる場合も多いです。治療期間・治療回数 施術1日 (フォローアップ 3ヶ月) 1回 治療費用 ¥169,400 (税込) リスク・副作用 腫脹、疼痛、術後感染、歯の動揺、歯肉退縮にともなう知覚過敏 -
歯周病治療
レーザー治療(LANAP) 上下顎すべての歯
BEFORE
AFTER
治療内容 レーザー治療(LANAP) 上下顎すべての歯
当院で歯周病と診断され、6年後に歯周病が急速に進んだため再診された患者様です。歯周病の進行スピードがはやく、進行を急いで止める必要がありましたので、レーザー治療(LANAP)をお勧めしました。従来の方法で上下すべての部位を手術すると、半年以上かかることが多いですが、LANAP治療ではすべての部位の治療を1日もしくは2日で完了させます。このため、米国では約10年前から主流の歯周病治療になっています。
歯肉を大きく開けずに汚れを除くため、外科手術に比べて歯肉が下がりにくく、痛みも最小限に抑えられます。傷の治りが非常に早いうえ、歯を支える骨の再生も期待できます。
前歯で最も深いポケットは8mmありましたが、術後6月後時点ですべて正常とされる3mmとなっています。治療期間・治療回数 施術1日(フォローアップ 3ヶ月) 1回
治療費用 ¥440,000 (税込) リスク・副作用 熱に弱い人に治癒の遅延が起こることがある・歯の動揺、知覚過敏、歯肉退縮
CASE