PERIODONTAL
歯周病治療

歯周病の一例
来院が途絶え6年後、歯が揺れて抜けそうだと再診された患者様。歯周病によって、歯の周囲の骨が大幅に溶けており、歯が支えられなくなっています。
歯周病とは
歯周病は痛みもなく、知らないうちに歯の周りの骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまう厄介な病気です。歯の汚れ(細菌性プラーク)に対する免疫反応で歯の周りの骨が溶けていきます。
初期段階だとほとんど違和感を覚えないこと、また定期的な歯科検診を受ける方は少ないことから重症化していることが多く、虫歯以上に抜歯の原因となるケースが多くみられます。放置すればするほど進行し、セルフケアでは十分な予防・対策が難しいので、25歳以降は早期の検査をおすすめします。
重度歯周炎は全世界で6番目に多い病気とされ、ほとんどの方が患っているといっても過言ではありません。
N.J. Kassebaum et al. Global Burden of Severe Periodontitis in 1990-2010: A Systematic Review and Meta-regression. Journal of Dental Research, September 2014 DOI: 10.1177/0022034514552491
こんな症状は
ありませんか?
- 口臭が気になるようになった、指摘されるようになった
- 歯肉を押すと出血したり膿が出る
- 起床時に口腔内がネバつく
- 歯の間に食べ物がよく詰まる
- 歯みがきをして出血することがある
- 歯が浮いて感じる
- 歯肉が赤く腫れている
- 歯に動揺がみられる
- 歯肉が下がって感じる、歯が伸びて見える
- 歯並びが悪くなったように感じる
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炎症を起こして歯肉から膿と出血
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歯周病により、歯を支える骨が溶けている
-
歯の汚れが原因で、免疫反応が
骨を溶かしている
Luis Muñoz-Carrillo, J., Elizabeth Hernández-Reyes, V., Eduardo García-Huerta, O., Chávez-Ruvalcaba, F., Isabel Chávez-Ruvalcaba, M., Mariana Chávez-Ruvalcaba, K., & Díaz-Alfaro, L. (2020). Pathogenesis of Periodontal Disease. IntechOpen. doi: 10.5772/intechopen.86548
https://www.intechopen.com/chapters/67314
当院の歯周病治療の
つよみ
アメリカ歯周病・
インプラント外科
ボード認定専門医による
高度な治療

重度の歯周病は多くの場合、ほぼすべての歯にダメージが及び、複雑な治療計画が必要になります。歯周病は難度の高い分野であるため、米国では歯周病の専門医院が各地域にあり、一般の歯科オフィスから紹介をうけて治療を行っています。
当院にはアメリカで専門性の高い訓練をうけた米国歯周病学会認定の専門医が在籍しており、世界レベルの高度な歯周病治療をご提供可能です。日本人でアメリカ歯周病・インプラント外科ボード認定専門医まで取得できたのは約20名程度であり、当院は歯周病治療に自信を持っております。
データを基に治療方針を
決定

米国の大学院では、どの治療の成功率は何%で他の治療と比較して本当に有効なのか、といったデータに基づいた治療を叩き込まれました。当院ではしっかりと検証された世界的に認められている治療法を基に、患者様にあった治療方針を組み立てることを大切にしています。
効果の期待できる歯周病治療はすべて提供できる体制

高度な歯周病治療が提供されている米国の専門医医院と同質な治療を提供できるように心がけています。数年ごとに米国歯周病学会で情報収集を行い、新しい機器や治療法を取り揃えています。一例として、米国専門医の間で広く使われているレーザー治療を輸入しております。
治療実績の疑わしい治療は
行わない

日本では歯周病は専門医に紹介するという専門医制度が確立していないためか、本流と外れた効果の疑わしい治療が行われてしまっているようです。たとえば日本オリジナルの、抗生剤と抗真菌薬を用いて外科治療を避ける方法は効果が疑わしいだけでなく、むしろ有害な治療として米国の大学の授業で取り上げられていました。当院では、そのような効果が低いとされている治療は一切行いません。
歯周病と全身疾患の
関連性

歯周病菌の悪影響は、お口の中だけにとどまりません。汚染された歯が歯肉の中にあるということは、汚れた枝が腕に刺さり続けているような状態になります。歯周病が進行すると、歯周組織の血管から全身に細菌が運ばれるようになります。様々な全身疾患のリスクを高めるという研究結果もあります。はっきり判っているのは糖尿病です。歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼし合うということがデータで示されています。言い方を変えれば、歯周病と糖尿病は同時に治療したほうが良いということです。ある患者様の糖尿病の数値が当院の歯周病治療で改善したと、内科の先生からご報告いただこともありました。
その他にも歯周病が、炎症を引き起こしたり、血栓ができやすくなったりします。実際、歯周病が心臓病、糖尿病、肺炎、アルツハイマー病など、様々な全身疾患のリスクを高めるかもしれないという研究結果が明らかになっています。
歯周病の進行度
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Flow01
歯肉炎
文字通り、歯肉にのみ炎症が起こっている状態です。人によってはブラッシングのときに出血することもあります。歯槽骨の吸収は起こっていないので、
この段階で来院していただければ治療の負担も最小限で済みます。 -
Flow02
軽度歯周炎
歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝が形成され、歯垢や歯石が蓄積するようになります。結果的に歯槽骨の吸収(破壊)が始まってしまいます。
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Flow03
中等度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯の隙間が目立ってくるのが特徴です。歯槽骨の吸収(破壊)が進み、歯根の半分くらいまで骨がなくなるため歯の動揺も強くなります。
-
Flow04
重度歯周炎
歯ぐきの腫れが強くなり、痛みを伴う
ことがあります。
また歯槽骨が歯を支えきれなくなり、グラつきが強くなることから食事を取るのも困難な状況です。歯の脱落リスクもあります。
歯周基本治療

歯周病の治療は、歯周ポケットにたまった歯垢(プラーク)や歯石を除去し、口腔内を清潔に保つことが基本です。当院では、丁寧なスケーリング(歯石除去)と、患者様へのブラッシング指導を通じて、プラークコントロールを徹底的にサポートします。ご自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることで、歯周病の再発を防ぎ、健康な口腔内を維持することができます。
スケーリング
細菌の塊であるプラーク(歯垢)は、時間が経過すると歯石に変化します。歯周病予防のためには、プラークと歯石を定期的に取り除くことが欠かせません。そこで、歯科医院ではスケーラーと呼ばれる機器で歯石除去を行っていきます。この行程は患者様のセルフケアでは行うことができません。
ルートプレーニング
ルートプレーニングとは、歯周病治療において、歯の根についた歯石や沈着物をターゲットにして、表面を滑らかにする処置です。歯周ポケットの奥深くに残った歯石や、歯の根の表面に付着した汚れを、専用の器具を使って丁寧に除去します。これにより、歯の根の表面を清潔にし、歯周病菌が再び付着しにくい状態にします。歯周病の再発を防ぎ、歯と歯ぐきの健康を長く保つために重要な治療法です。
レーザーによる
低侵襲歯周病治療
LANAP治療

歯周ポケットが深くなっている場合に、従来のフラップ外科手術より術後の痛みが少ないレーザー治療を導入しています。米国では大学で行われるような一般的な治療です。ロサンジェルスでトレーニングを受けることで導入することができました。既往歴により外科治療ができない方、外科治療に恐怖心が強い方にオススメの治療です。メスを使わずに歯周ポケット内の細菌・歯石をレーザーを用いて殺菌します。その後、残った歯垢・歯石を除去します。従来法でも専門医が行うことで、一般歯科医師よりクリーニングの成功率が高いことが分かっています。*1
LANAP治療の場合はレーザーをあてていることで組織が緩み、従来より清掃が容易になっています。専門医が施術をおこなうことで、当院では高い治療実績を示しています。
傷口が小さいため、ほとんど痛みがなく、治りも非常に早いのが特徴です。過去にフラップ手術も受けられた患者様によるとLANAP治療の方が治りが速いので次回治療をうけるのなら他の患者様にはLANAP治療をおススメすると言われていました。
また、通常ではトータルで1年以上かかる歯周病治療が、1,2回の施術で終わるのも強みだと思います。
似たような治療法を他社のレーザーが謳っている場合がありますが、歯周組織の再生が確認されており、米国歯周病学会が効果に触れているのはミレニアム社のレーザーのみです。前述のように確実な治療効果を求め導入し、良好な治療結果を出しています。
(2024年に夏頃、テレビで日本初のレーザー治療が特集されていましたが、骨の再生には全く効果がないようですので全くの別物です。)
1.Fleischer HC, Mellonig JT, Brayer WK, Gray JL, Barnett JD. Scaling and Root Planing Efficacy in Multirooted Teeth. Journal of Periodontology. 1989;60(7):402–9.
LANAP治療の治療例
レーザー治療(LANAP) 上下顎すべての歯
-
BEFORE
-
AFTER
主訴 | 歯周病で歯が揺れて抜けそうだ |
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治療内容 | 当院で歯周病と診断され、6年後に歯周病が急速に進んだため再診された患者様です。歯周病の進行スピードがはやく、進行を急いで止める必要がありましたので、レーザー治療(LANAP)をお勧めしました。従来の方法で上下すべての部位を手術すると、半年以上かかることが多いですが、LANAP治療ではすべての部位の治療を1日もしくは2日で完了させます。このため、米国では約10年前から主流の歯周病治療になっています。 歯肉を大きく開けずに汚れを除くため、外科手術に比べて歯肉が下がりにくく、痛みも最小限に抑えられます。傷の治りが非常に早いうえ、歯を支える骨の再生も期待できます。 前歯で最も深いポケットは8mmありましたが、術後6月後時点ですべて正常とされる3mmとなっています。 LANAPを導入するには、ロサンゼルスで4日間にわたる実際の患者様への治療と講義を英語で受講する必要があります。日本人歯科医師にとっては導入のハードルが非常に高く、当院が日本では希少な導入施設であることを、ロサンゼルスのトレーニング施設で教えてもらいました。 |
治療期間・治療回数 | 施術1日(フォローアップ 3ヶ月) 1回 |
治療費用 | ¥440,000 (税込) |
リスク・副作用 | 熱に弱い人に治癒の遅延が起こることがある・歯の動揺、知覚過敏、歯肉退縮 |
フラップ手術

歯周病が進行し、歯周基本治療だけでは改善が見られない深い歯周ポケットに対して行うのが、フラップ手術です。深い歯周ポケットを形成している病巣がよく見えるように、歯肉を部分的に切開し、歯周ポケットの中を確認しながら、歯石や感染組織を徹底的に除去します。
米国で考案された治療ですが、日本では少し歪んだ形で伝わっているように感じます。当院では米国歯周病専門医のインストラクターから習った、正しい方法で行うように心がけています。
- 得られる効果
- 歯肉を開くことで、歯周ポケット内の状態を直接観察し、歯周基本治療では取りきれなかった歯石や感染組織を確実に除去できます。これにより、歯周組織の再生を促し、歯周病の進行を抑制します。また、歯槽骨の形状を整えることで、歯をしっかりと支える土台を築き、歯の喪失を防ぐ効果も期待できます。
フラップ手術の治療例
フラップ手術(オープン・フラップ・デブライドメント)
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BEFOER
-
AFTER
主訴 | 歯周病を治したい |
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治療内容 | 上顎前歯に6mmを超える歯周ポケットがあった歯周病の患者様です。5mm以上の歯周組織の破壊があると、歯周病の進行度4段階中のステージ3とされています。 歯周病を止めるためには歯の表面の細菌の塊(細菌性プラーク)を掃除する必要があります。歯肉を開くと、血を吸って黒くなった歯石があり、細菌が出す毒素と免疫反応で骨が溶けています。原因となる汚染物を除去し、縫合しています。見た目の割に術後の痛みが少ないのが、この処置の特徴です。 処置部位は6mmを超える深いポケットが多く存在しましたが、1年後、全て健全な深さの3mmになっており、進行を止め、歯周病のコントロールができています。 汚れを取り除くことができれば、基本的に歯周病は止まります。そのため、歯肉の下の根の清掃ができるかが、治療の成功を左右します。いわゆるクリーニングのみでは、5mmを超えたポケットを持つ歯の清掃成功率は10%以下とされており、このような外科処置が必要になる場合が多いです。 |
治療期間・治療回数 | 施術1日 (フォローアップ 1ヶ月) 1回 |
治療費用 | 保険治療の価格に準ずる |
リスク・副作用 | 治癒不全、歯の動揺、知覚過敏、歯肉退縮 |
エムドゲインを使用する
歯周組織再生療法

歯周病によって失われた歯を支える骨(歯槽骨)や歯根膜といった歯周組織を再生させる治療法として、エムドゲインを使用した歯周組織再生療法があります。
エムドゲインは、歯が生えてくる際に重要な役割を果たすタンパク質の一種で、これを歯の根の表面に塗布することで、失われた歯周組織の再生を促します。
世界中で数多くの臨床実績があり、安全性も高いことが確認されています。当院では、エムドゲインの初期の臨床試験から携わっており、15年以上の長年にわたる治療経験と実績があります。
- 得られる効果
- エムドゲインは、歯の発生過程を模倣することで、歯周病によって失われた歯周組織を再生させる効果が期待できます。これにより、歯をしっかりと支え、歯周病の再発を防ぎ、歯の寿命を延ばすことが可能になります。
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Demeritデメリット
- 治療後、歯ぐきが下がってしまうことがあります。
- メインテナンスを怠ると治療前の状態に戻ってしまう可能性があります。
- 保険が適用されない自費診療です。
治療期間の目安 | 期間 施術1日 (フォローアップ3ヶ月) |
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治療回数の目安 | 1回 |
費用 | ¥120,000〜170,000 (骨の溶け方に応じた使用材料により、価格が変動します。) |
エムドゲインの治療例
エムドゲインと骨補填材を用いた歯周組織再生療法
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Before
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After
主訴 | 歯周病の治療を完了したい |
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治療内容 | 右上の1番前の歯(右側上顎中切歯)のポケットが深く、歯肉から膿が出ていました。少しでも可能性があれば歯を残したい、とご希望されましたので歯周組織再生療法を計画しました。歯周病による骨破壊と判断し、根の表面を清掃し細菌による汚染を除きました。骨の再生を行うために、エムドゲイン、骨補填材を設置しています。前歯ですので、見た目が悪くならないように生体材料の選択をしています。術後1月で上顎中切歯の歯肉が周囲と同じピンク色になり、炎症が落ち着いているのがわかります。半年後、歯周ポケットは健全とされる3mmになりました。 深いポケットはメインテナンスだけでは治癒せず、外科治療を行わないと歯周病をコントロールできない場合があります。今回のように歯周病で根の先まで骨が溶けているような場合には、外科治療をおこなって初めて保存できる場合も多いです。 |
治療期間・治療回数 | 施術1日 (フォローアップ 3ヶ月) 1回 |
治療費用 | ¥169,400 (税込) |
リスク・副作用 | 腫脹、疼痛、術後感染、歯の動揺、歯肉退縮にともなう知覚過敏 |

歯と周囲組織の
メインテナンスとは
歯科治療によって虫歯や歯周病が改善しても、お口の中を綺麗な状態に保たないと、再発してしまいます。最も重要なのは、日頃のフロス・ブラッシングや、定期的な歯科医院でのメインテナンスで進行をさせないことです。3〜5年ごとに来院され、再度治療を繰り返すのが日本では一般的とは思いますが、歯が治療できる回数は限られています。しっかりと噛んで食事をしつづけるためには、治療が終わっても歯科医院へ通う習慣が重要です。
定期的なメインテナンスを勧めない歯科医院は今どき存在しないでしょうが、他院で長年メインテナンスに通っていたものの、歯周病が放置されていたというケースに遭遇することがあります。当院の強みは診断に長けた歯周病専門医が治療が必要な時期を見逃さないことと考えています。
当院では、定期的な歯のメインテナンスと、効果的なセルフケアのアドバイスを行っています。
歯周病治療後の
メインテナンスは不可欠
※右の図はクリックで拡大できます

歯磨きを毎日がんばられている方も多いと思いますが、実は歯科医師の視点から見ると、十分な歯磨きができている方はごくわずかです。そのため、残念ながら虫歯や歯周病になってしまう方が多くいらっしゃいます。
定期的なメインテナンスを受けることで、これらの口腔内のトラブルを早期に発見し、悪化する前に治療を開始できます。これは、定期健康診断で体の異変を早期発見するのと同じです。研究結果でも、歯周病治療後にメインテナンスを継続することで、将来歯を失うリスクを大幅に減らせることが示されています。
若い頃から歯科医院で定期的なメインテナンスを受ける習慣をつけることで、一生自分の歯で食事を楽しめる可能性が高まります。
W., Becker, B. E., & Berg, L. E. (1984). Periodontal treatment without maintenance: a retrospective study in 44 patients. Journal of periodontology, 55(9), 505-509.
当院のメインテナンス
のつよみ
ドクターが直接、口を診て再発を防ぐ

当院のメインテナンスは、ただ漫然と口腔内を清掃するだけでなく、う蝕や歯周病の再発を細かくチェックしています。ドクターが診ることで、治療が必要なタイミングを見逃さないのが当院の強みです。
歯周病に関する医学論文は、治療のみならずメインテナンスに関するものも数多く存在しています。短時間で検査結果を論文に基づいて解釈し、再治療の必要性を判断することは難易度が高く、まさに知識の見せ所と考えています。
メインテナンスと一緒に口腔粘膜の異常もチェック

メインテナンスの際に、歯だけでなく、粘膜の以上などの見落とされがちなお口の病気も、可能な限りチェック
しています。市内の口腔外科と連携することで、専門的な治療が必要な疾患なども早期に発見し全身の健康を守ることを心がけています。
歯科医院で行う予防
スケーリング

細菌の塊であるプラーク(歯垢)は、時間が経過すると歯石に変化します。歯周病予防のためには、歯石を定期的に取り除くことが欠かせません。そこで、歯科医院ではスケーラーと呼ばれる機器で歯石除去を行っていきます。このような処置をスケーリングと呼びます。
ブラッシング指導

歯磨きは毎日当たり前に行っているので、一人ひとりの癖が出やすい傾向にあります。そこで当院ではきちんと歯ブラシがお口全体に当たっているかを歯科衛生士がチェック。そのうえで、歯ブラシの使い方に問題があれば効果的なブラッシング方法をアドバイスします。
PMTC

虫歯や歯周病治療の基本は、何よりもお口の中の細菌数を減らすことです。そのためにも、定期的に歯科医院でPMTCを受けましょう。PMTCは、歯科医院で専門的に行う歯のクリーニングのことです。細かな歯垢や歯石などを機械で取り除くことで、口腔内を清潔な状態にキープしていきます。
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Meritメリット
- 歯の着色成分も同時に落とすことができる
- 虫歯や歯周病リスクの軽減
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Demeritデメリット
- 保険が適用されない自費診療
- お口の汚れが全体的にある場合、クリーニングするのに時間がかかる場合がある
治療期間の目安 | 1日 |
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治療回数の目安 | 1回 |
費用 | ¥6,600 |
ご自宅で行うセルフケア
清潔な口腔環境を維持するためには、歯科医院での定期的なメインテナンスに合わせて、日々のご自宅でのセルフケアを行うことが重要なポイントです。
セルフケア方法についてもアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
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歯磨き(ブラッシング)
細菌によるバイオフィルムを歯面に残さないことが、再治療を避ける上で一番大切です。当院では歯並び・歯の形・大きさに合わせた正しいブラッシング方法をアドバイスいたします。
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ケアグッズの併用
歯ブラシだけでは、お口全体の汚れを完全に取り除くことは難しく、歯と歯の間や歯と歯肉の境目などに汚れが残ってしまうことがあります。デンタルフロスや歯間ブラシは、歯ブラシでは届きにくいこれらの部分の汚れを効果的に除去するのに役立ちます。これらのケアグッズは、毎日の歯磨き習慣に取り入れることで、より徹底的なお口の清掃が可能です。当院では、患者様のお口の状態に合わせたデンタルフロスや歯間ブラシの選び方、使い方について、丁寧にアドバイスいたします。
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食習慣の改善
細菌は食事から栄養を得ていますので、糖質の多い食生活をされている患者様は、生活の見直しが必要です。
また歯が揺れて噛みにくい状態が続くと、炭水化物や脂質の量が増えてしまい、果物や野菜の摂取量が減っていくことが分かっています。糖尿病のリスクになるとも言われており、治療によって、食生活を改善できる場合もございます。
3ヵ月に一度の
定期検診が
おすすめです

毎日の歯磨きだけでは、歯と歯の間や歯と歯肉の境目など、歯ブラシが届きにくい部分に汚れが残ってしまいます。そのため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
歯科医院での定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が、お口の中を隅々まで丁寧にチェックし、虫歯や歯周病の早期発見に努めます。また、歯石除去やクリーニングを行うことで、ご自身で磨くだけでは落としきれない汚れを取り除き、口内を清潔に保つことができます。
定期的な検診を受けることで、虫歯や歯周病を予防し、歯の健康を長く保つことができるだけでなく、歯の治療が必要になった場合も、早期発見・早期治療により、治療期間や費用を軽減することができます。
当院では、患者様一人ひとりの口腔状態に合わせた丁寧な検診とクリーニングを提供しております。ぜひ、定期的な検診で、健康な歯を長く保ち、治療の回数を減らしていきましょう。